あの社会現象を起こした小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著、ダイヤモンド社)の発行部数がついに100万部を超しました。
昨年12/3に刊行。マネジメントの父と言われるアメリカの経営学者ピーター・F・ドラッカーの名著「マネジメント」を間違って買った公立高校野球部の女子マネージャーが、ドラッカーの組織論をチーム作りに応用して甲子園を目指す青春小説。
実は私自身、最初は馬鹿にして(表紙の絵から内容が想像できず)読まなかったんです。
今年に入ってから、日本経営品質賞のセルフアセッサーの認定更新研修で、担当講師が絶賛し、半強制的に読むように言われましたが、いざ読んでみると、この読書嫌いの私が寝る間を惜しんで一気に読み切りました。そして、清々しい感動を覚えたのです。
会社の経営者の方ほど読んでいない傾向があります。まだ、この本を読んでいない方はすぐに読んで頂きたい一冊です。アイフォンでもダウンロードできます。
今では経営コンサルタントの面々が声をそろえて勧めていて、この本を活用する野球部や企業も出始めているようです。
私がもっとも心の中に残った言葉は、いちばん最後のシーンです。地区予選を勝利した野球部キャプテンが、新聞記者団のインタビューを受け、「甲子園ではどんな野球をしたいですか?」との問いかけに「あなたは、どんな野球をしてもらいたいですか?」と切り返しました。正に、ドラッカーの言う「顧客の視点」ですね。