先月15日に当事務所主催で「エンディングノート作成セミナー」を開催しました。
　今やエンディングノートはその知名度を増し、書店でも様々なものが売られるようになりました。
　セミナーで引用したものの中に、大津秀一医師が書いた「死ぬときに後悔すること25」があります。大津医師は何千人もの患者の死に立ち会っています。今回はそれをご紹介します。
・健康に留意しなかったこと
・たばこを止めなかったこと
・生前の意思を示さなかったこと
・治療の意味を見失ってしまったこと
・自分のやりたいことをやらなかったこと
・夢をかなえられなかったこと
・悪事に手を染めたこと
・感情に振り回された一生を過ごしたこと
・他人に優しくしなかったこと
・自分が一番と信じて疑わなかったこと
・遺産をどうするかを決めなかったこと
・自分の葬儀を考えなかったこと
・故郷に帰らなかったこと
・美味しいものを食べておかなかったこと
・仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
・行きたい場所に旅行しなかったこと
・会いたい人に会っておかなかったこと
・記憶に残る恋愛をしなかったこと
・結婚をしなかったこと
・子供を育てなかったこと
・子供を結婚させなかったこと
・自分の生きた証を残さなかったこと
・生と死の問題を乗り越えられなかったこと
・神仏の教えを知らなかったこと
・愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと
特に最後の項目こそ、エンディングノートが有効なのです。

　「死ぬより怖い認知症」
　「もしも私が死んだら」と「もしも私がボケてしまったら」はほとんど同じ意味を持ちます。生と死の違いがあっても、もう遺言書も書けませんし、愛する人にありがとうとも言うことができません。
これからは、死ぬ前にやらなければならないことより、ボケる前にやるべきことが優先されます。