1/28の新聞、テレビ等のニュースで日本の国債が「AA」から「AAマイナス」に格下げになった報道がありました。 先月のアイズニュースで、もしも国債が格下げになるようなことがあれば、日本の財政破たんも現実化する可能性が出るということを書きました。まさか、こんなに早い段階で格下げになるとは…。 もし、日本が破たんした場合には、IMF(国際通貨基金)の管理下に置かれます。2001年のIMFネバタレポートに、もし日本が破たんした場合の措置が記されています。その内容は以下の通り。 (1)公務員の給与30%カット(ボーナス・退職金ゼロ) (2)年金一律30%カット (3)国債利払い5〜10年間停止 (4)消費税率20% (5)所得税課税最低限を年収100万円に引き上げ これを思い出した時に、私はぞっとしました。なぜなら、上記の5つは現在の政府が願っても実現できない事項だからです。自分たちの手を汚さず、年金カットや増税ができるとしたら、こんな楽なことはありません。 もしかしたら、計画破たん(企業であれば、計画倒産)を考えているのではないかと思うと…。
仮に日本が破たんを避ける方向を考えつくとしたら、デノミや預金封鎖も考えられます。 デノミは貨幣価値が変わってしまいますし、預金封鎖は、閉鎖中に高税率な預金税を創設し、預金残高を数分の1にしてしまいます。日本の歴史上、昭和2年と22年に実際に行っています。昭和22年の時は、預金税90%でした。つまり、預金残高が一瞬にして10分の1になったということです。 このリスクをヘッジするには、たんす預金が一番です。ただ、デノミも考えますと円以外の外貨でないと意味がありません。 そうなると、今でしたら、米ドルでたんす預金が良いかも知れませんね。
「準備ができた時、それは訪れる…」 こんな言葉を聞いたことがあります。正しくは「準備ができた時、師は現れる」だそうです。 振り返ってみると、「今の自分に何の準備が足りないのかな?」と考えることも重要かも知れません。