先月10日に日産自動車の横浜工場に行って来ました。単に工場見学に行って来ただけではありません。
実は、日産「生産方式」のノウハウを勉強するための勉強会が開かれたのです。その名も、「現場KAIZEN塾」。丁度、日刊工業新聞に「日産生産方式を外販」という記事が、一面トップに掲載されました。
工場内は、2つのタイプに分かれ、すべてがオートメーション化しているエリアと人の手を加えるエリアから構成されています。工場内は無人の荷物を運ぶ車が走り回り、バッテリーがなくなると勝手に充電場所に向かって行きます。
ここで、注目したいのは、人が手を加える空間の改善です。工具やパーツを採る時の無駄を限界まで排除し、すべてが自分の目の前の縦70センチ横120センチの空間で処理ができるように考えられています。
中でも、からくり展示室では、工員一人ひとりが考案した手作りの発明品があり、現在でも実際に使っていました。
工場内は日産が誇る「同期生産」のノウハウがぎっしり詰まっているため写真撮影禁止。工場奥に外部との空気までも遮断している特別の部屋があります。その中では、スカイラインGTRのエンジンが、選ばれた匠の職人のみで、しかも手作業で組み立てられていました。