キャリアアップ助成金とは有期契約労働者、短時間労働者、派遣労働者といったいわゆる非正規雇用の労働者の企業内でのキャリアアップ等を促進するため、下記の取組を実施した事業主に対して助成をするものです。
次の６つのコースに分けられます。
�@　有期契約労働者等の正規雇用等への転換等を助成する「正規雇用等転換コース」
�@有期→正規：１人当たり40万円（30万円）
�A有期→無期：１人当たり20万円（15万円）
�B無期→正規：１人当たり20万円（15万円）
対象者が母子家庭の母等または父子家庭の父の場合、１人当たり�@10万円�A5万円�B5万円を加算
�A　有期契約労働者等に対する職業訓練を助成する「人材育成コース」
●Off-JT分の支給額
賃金助成･･･１人１時間当たり800円(500円)
経費助成･･･１人当たり20万円（15万円）を上限
●OJT分の支給額
実施助成･･･１人１時間当たり700円（700円）
�B　有期契約労働者等の賃金テーブルの改善を助成する「処遇改善コース」
１人当たり１万円（0.75万円）
「職務評価」の手法を活用した場合、１事業所当たり10万円（7.5万円）上乗せ
�C　有期契約労働者等に対する健康診断制度の導入を助成する「健康管理コース」
１事業所当たり40万円（30万円）
�D　労働者の短時間正社員への転換や新規雇入れを助成する「短時間正社員コース」
１人当たり20万円（15万円）
対象者が母子家庭の母等または父子家庭の父の場合、１人当たり10万円加算
�E　短時間労働者の週所定労働時間を社会保険加入ができるよう延長することを助成する「短時間労働者の週所定労働時間延長コース」
１人当たり10万円（7.5万円）

　 ※（　）内は大企業の額

 

　

平成26年度の協会けんぽの健康保険料率については、据え置きとなりますが、介護保険料率については、3月分（4月納付分）より現行の1.55%から1.72%へ引き上げとなります。

 

■細腕繁盛記
私は小学生の頃、大ヒットしたドラマ「細腕繁盛記」（花登筺 原作・脚本）の初回のシーンを今でも覚えています。

ご隠居（浪速千栄子）と孫の加代（主人公・新珠三千代）の会話。

「なぁ、お婆ちゃん。ほんまにこの家一人で建てたん？」
「そうや、お婆ちゃん、植木屋の娘やったんやけどな、 お爺ちゃんとこ御嫁入りしました時はな、布団屋やった。小さい小さい布団屋。もう庭も耳くそほど小さい庭やった。お婆ちゃん、そこに植木、植とうてな、なんとか植木、植えたいと思うて、そや、同じ植えるんやったら、匂いの高いキンモクセイ植えてやろうと思うてな、このキンモクセイの植木、そこに植たんや。すると、うちの隣がな、柳亭という大きなお料理屋さんやった。そことうちと庭つづきでしてな、そこのお家は柳亭いうさかいに、庭いっぱいに柳の木植えてありました。そしたらキンモクセイこんなん植えられたら目立ってしょうがない。そやから、向こうのお家から、それ抜いてくれって言うてきはった。」

「そんなん、何植えようと勝手やないの！」
「そや、お婆ちゃん、怒ってやったの。よその庭に何植えようと勝手や言うてやったらな。そしたら、そのあくる日になってな、大家さんが出てきはってな、その庭、植木抜かんのやったら、ここの家出て行ってくれ、こう言うてきはった。」

「なんで？」
「その柳亭は、お金がうんとあるさかい、大家さんをお金で買収しはったやん。そやさかいに、お婆ちゃん、いややけれども、そこの家出て行ったら、行くとこおまへんですがな。 しょうがない悲しいけれどキンモクセイ抜きました。けど、お婆ちゃん思いました。このキンモクセイは抜くけれども、今に見てみい！この木よりももっと大きい大きい木を植えて、 ええ匂いのする花咲かせてやるぞ、とこない思うた。」

「何の花？」 　「どんな花やと思う」
「さくら？」 　「いや、違います」
「梅の花？」 　「いいや、銭の花」
「銭の花？？」
　「世の中、お金さえあったら、どんな自由でも通る。そやさかいに、お婆ちゃんの手で、どんなことあっても銭の花、咲かしてやろうと思って、お婆ちゃん、お父さん死にはってから、お爺ちゃん死にはって、あんたのお父さん大きいしもって、お婆ちゃん銭の花咲かせました。」

「言うとくけどな、銭の花咲かそと思うたら、お金持とうと思うたら、どんな悪いことしたかて、お金ができる。それでは、ええ花が咲きまへん。きれいな花、咲かそと思うたらな、その汗水という水をどんどんやりますのや。それから、苦労という肥やしをどんどんやって、ひとつひとつひとつひとつ、大きしていく。そうすると、きれいな美しい花が咲く。
あんたも大きいなったらな、このお婆ちゃんの心の中に咲く、銭の花をあんた枯らさんように気いつけてくれな、あきまへんでっせ」

 

 

『銭の花の色は清らかに白い、だが蕾は血のにじんだように赤く、その香りは汗の匂いがする 』