☆住宅ローン控除☆

　

2019年10月に消費税が10％に引き上げられた際に、住宅ローン控除期間が10年間から13年間に延長する特例措置が取られておりますが、2021年の改正で住宅ローン控除を受けるための要件の1つである「面積」が緩和されました。

〇従来
住宅の床面積：50�u以上のみ
所得：3,000万円以下の方が対象

〇新設
　　従来の床面積50�u以上に加え、
床面積：40�u以上50�u未満が新設されました。

〇所得金額
・床面積50�u以上の場合：所得3,000万円以下
・床面積40�u以上50�u未満：所得1,000万円以下

〇契約時期
　下記期間に契約し2021年12月末日までに入居した場合、2021年の住宅ローン控除が認められます。

・注文住宅、
2020年9月末日までに契約（面積要件50�u以上）
2020年10月から2021年9月末日までに契約
（面積要件40�u以上）

・分譲住宅など
2020年11月末日までに契約（面積要件50�u以上）
　2020年12月から2021年11月末日までに契約
（面積要件40�u以上）

　

　

☆住宅資金の頭金贈与の面積要件の見直し☆

　

住宅購入の頭金として直系尊属である親又は祖父母などから贈与を受ける場合、1,500万円までは贈与税が非課税となっています。今回住宅ローン控除の床面積要件の緩和により「住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税制度」についても同様に床面積要件の緩和が行われています。

　

　

☆月次支援金☆

　

ToKoニュースでお知らせしている月次支援金の7月分申請期限が、9月末日までとなっております。また申請を初めてする方の場合は、9月27日までに認定支援機関である当事務所で事前確認を行うことが必要となります。お早めに担当者までご連絡をお願いします。
https://ichijishienkin.go.jp/getsujishienkin/index.html

　

　

■いちご離れ

桜樺細工で有名な岩手のある集落では、７月初旬、桜の木の皮を採りに村人が山に入る。すると、よく熊の親子を見かけるという。
野苺が実るこの時期、母熊が小熊に野苺を食べさせに来るのだ。実は熊の子離れの時期で、母熊は小熊が野苺を食べている間に、そっと離れる。二度と会えないことを承知で、小熊を残していく母親の思いはいかなるものだろう。
小熊は、野苺を夢中で食べている。そしてふと振り返ると、母熊はいない。永遠の別れである。そこからは自分の力で生きていかなければならない。甘い野苺は親子を断ち切るための手段であり、親から子への最後のギフトである。
厳しい自然界の営みに、人の世にも通ずる親子の情愛を感じ、いつしか村人は「いちご離れ」と呼ぶようになった。
「いちご離れ」には、熊の親子を見守る村人の温かい眼差と自然への敬意が込められている。
「言葉」は風土に生まれ、先人たちの悲喜交々を抱えて長い歳月を経て残った一雫だ。それらを次の世代に伝えていく義務が私たちにある。
本掲載も最終回となる。連載を心待ちにしてくれた最愛の父親を、私は昨秋亡くした。父には徹底して病状を隠してきたが、刻々と死に向かう自身の病状に気づかぬはずはなかっただろう。
しかし父は、ウィットに富んだ会話で終始皆を笑わせ、精力的に俳句を詠み、日々感謝の言葉を口にし、最期の瞬間まで父らしく生き切った。気づいていなかったのは、私の方だった。
今にして思う。あれは「いちご離れ」だったのだと。
2021年6月26日、日経新聞(夕刊)掲載
「明日への話題」俳人黛まどかより

『実るほど頭（こうべ）を垂れる稲穂かな。』

俳句調になっておりますが、これはことわざです。稲が実を熟すほど穂が垂れ下がるように、人間も学問や徳が深まるにつれ謙虚になり、小人物ほど尊大に振る舞うものだという意味だそうです。
またこのことわざは、人の態度に対してのみ使われるものではなく、会社という「法人」に対して使われることもあります。会社も成長・発展するほど、会社の態度・社員の態度が謙虚で丁重なものになるべきだからです。