■バナナのたたき売り
儲かったお金がどうなっていくのか?
これは、稲森和夫氏が会計の本質を経理部長に話した時の逸話です。
「バナナのたたき売り」
●営業(バナナをたたき売る)
売上…1房150円×20房=3,000円
仕入…1房 50円×20房=1,000円
利益…3,000円−1,000円=2,000円
●設備投資(商売道具を揃える)
バナナを置く台、台に掛ける布、たたき売りの棒など商売道具一式1,500円
利益2,000円−商売道具一式1,500円=手許残金(純利益)500円
●税金
税務署より2,000円の利益に対し、30%の税金(600円)の納付命令あり
※商売道具一式は「費用」ではなく「資産」だと言われた。
手許現金500円−税金600円=△100円(不足)
●結論
利益が出ていても、結局安心して使えるのは手許にあるキャッシュしかないのです。
■一手間のサービス
もっと喜んでくれることはなんだろう?
相手の「こうなったらいいな」はなんだろう?
絶えずここに意識を向けてないと一手間は生まれません。
例えば「弁当買ってきて」と依頼されて、「はい」と言って弁当を買ってくるのは普通。ここでゼロベース。
「お茶いりますか」と聞けるのか?
「今日はサービス期間だから、クーポンありますよ」と言えるのか?
オフィスにお茶があるのなら黙ってお茶も一緒にだせるのか?
「わたし、食後にコーヒー飲みたいので一緒に買ってきますけど」と気遣いできるのか?
そんなことが一手間です。欲を出すのです。