こう不景気になりますと、どこに行っても経営者はさえない顔をします。「よそはどうなの?」などと必ず聞かれます。これに対して「みんな悪いですよ」と答えますと、皆さんホッとされます。自分のところだけでないことで多少不安がなくなるのでしょう。
最近、私は、「暇だぁ、不景気だぁ」と嘆く方に「それは良かったですね!」と言います。一瞬、ムッとされますが、すかさず「こういう時こそ、経営についてじっくりと考えませんか?」とつなげます。
景気が良くて毎日が寝る暇もないほど忙しい時は、何もしなくても業績は上がり経営は安定していきます。
しかし、今の時代は、唯一「時間」というものを自由に使うことができるのです。
今の日常業務を4つに分けますと、
(1)重要で緊急なこと(商談や契約)
(2)重要でないが緊急なこと(不意の来客)
(3)重要だけれども緊急でないもの(???)
(4)重要でなく緊急でもないもの(暇つぶし)
に分かれます。
通常、(1)と(2)で日常は過ぎてしまいます。((4)はさて置いて。)
ここで、大事なのはもちろん(3)の「重要だけれども緊急でないもの」です。大事なこととは思っていても、ついつい後回しにしていることがありませんか?
ここで一度、自分の経営を見直しましょう。今までの自分の経営そのものを振り返り、今後どのように展開していくか、今こそ真剣に向き合う時なのです。
それには11月からスタートする「あんしん経営塾」の参加(私は参加します)や、そこまでの余裕のない方には「中期経営計画立案セミナー」の参加(私と担当者が付き添います)がお勧めです。転んでもタダでは起きない経営を身につけましょう。