平均寿命が伸びています。しかしこの平均は、自殺者や事故死の方も含めた統計ですので、実際に50歳を過ぎている人だけで平均を採ると限りなく100歳に近付きます。現に敬老の日の日経新聞に100歳以上のお年寄りが100万人を超えたとの記事がありました。
　人生100年とすると、生まれてから成人まで20年、そこから社会人になり定年退職の６０歳まで40年、定年後から死ぬまで40年ということになりますね。そうなると、定年後、もう１回頑張らなければいけませんね。でも、20歳の頃の体力も記憶力もないまま、再び40年です。
　そんな当たり前のことを考えないまま、ここまで来ていた自分に気付きました。
　老後の資金としては、夫婦で最低1億円はかかると言われています。

　7月、8月、9月と香港に行き、現地で海外金融事情の視察並びに勉強をしてきました。行けば行くほど奥が深く、驚かされることばかりです。
　実際に訪問した「インベスコ社」、「マン社」プライベートバンクで知られる「UBS」、日本では聞いたこともないがフォーブスでは世界ランキング47位の保険会社である「ジェネラリ社」など、現地マネージャーから直接話を聞くことができました。
　金融鎖国と言われ、海外に比べて20年遅れている日本の金融システム。
　それを知った私のことを例えるなら、金魚鉢にいた金魚が、金魚鉢から出て、金魚鉢を眺めているようなイメージでしょうか？
　今まで気付かなかったことに気付いてしまったのです。別に、外の世界を知らなければ、金魚鉢の中の生活も良いものです。しかし、外の世界を知った以上、もう、一歩踏み出すしかありません。
　日本のみに金融資産をしかも日本円で持っていることの恐ろしさを痛感しました。

「人を許せる尺度が自分を計るバロメーター」
　自分の器量が問われます。ちょっとのことでも人を許せない人。普通では許せないことでも許せちゃう人。どちらになりたいかと言えば、やっぱり許せる人になりたい。そこが難しいですよね。すぐ、カッとなったり、根に持ったり。ダメですね。